全米で最大規模のノーキルシェルター&サンクチュアリー、ベストフレンズ・アニマルソサエティさんが「人道的な地域猫の捕獲方法(TNR活動)」というビデオを公開していましたので、訳してみました。このページの最後に動画も掲載しておりますので、どうぞ。*地域猫(TNR)活動とは? via Dear Pawsさん。
「人道的に地域猫達をTNR(トラップ・ニューター・リターン)活動の為に捕獲する方法」
「今日は、地域猫達のTNR(捕獲、不妊/去勢、元の場所に戻す)活動をする為に、猫達を安全かつ人道的に保護する方法をお教えします。」
「私たちが使用する捕獲用ケージには必ず団体の名前、電話番号、この捕獲ケージの使用目的などがはっきりと表記された名札がついてあります。これは、その土地でこのケージを見た人に、はっきりと私たちの目的を表示する為です。何か質問がある場合は、表記されている電話番号に電話してもらう事ができますし、ここで捕獲される猫達は決して危害を加えられるという事ではなく、これらの猫達は不妊/去勢手術を施された後、また元の場所に戻してあげるのだという事を明白にしておく為です。この名札はとても大切な事なので、近所の印刷屋さんなどで印刷して(雨などの場合を考えラミネート加工してあると良い)おいて下さい。」
「これが捕獲ケージです。これはフロントにドアがついています。ここから猫が入ってきます。ここは一番最後にセットアップします。」
「こちらが後ろにあるドアです。(ドアを空ける)簡単に取り外せます。」
「これからこの捕獲ケージを猫達が普段餌を食べている場所に置きに行きます。そこに他の餌がないように確認します。」
「さて、後ろのドアを空けて、床に着いている捕獲プレートが完全に隠れるように毛布を敷きます。毛布がない場合は新聞紙でも構いません。」
「次に少量の餌を用意します。この時の餌はとても少ない量にして下さい。なぜなら次の日に不妊/去勢手術を控える猫達は手術の前の晩の9時以降は食べ物や飲み物を口にする事は禁じられているからです。」
「餌を後ろのドアに近い場所に置いたら、後ろのドアを閉め、上にあるロックをしっかりと閉めて下さい。」
「捕獲ケージの後ろのドアの近くに餌を置きセットアップしましたので、今度はケージの前のセットアップを行います。前の上部についているクリップを持ち上げ、このワイヤーの部分をクリップの後ろに持って行き、ケージの扉を開けます。」
スポンサードリンク「罠をセットアップするには、親指でこの部分を押しドアがこのフックに引っかけます。」
「猫が餌に釣られてケージの中に入り、床の真ん中部分にある捕獲プレートを踏むと、後ろのドアが閉まるようになっています。」
「猫が捕獲されたら、ケージの上に毛布を被せます。これは捕獲された事でストレスを感じる猫がケージの中で暴れ、怪我をしないようにする為の物ですので、とても重要なステップです。一度設置した捕獲ケージは2、3時間ごとに確認しにいきます。あまり頻繁に確認しにいくと猫がこないので気をつけなければいけませんが、反対に猫がケージに入ったまま長い間放置するのも危険です。」
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「猫を捕獲したら、まず猫の耳がカットされているか確認して下さい。猫の耳の先がカットされているのは、すでに獣医さんによって不妊/去勢手術を行ったというユニバーサルな印です。」
「術後に猫を元の場所に戻してやる際には、猫が手術の麻酔からしっかりと覚めた事を確認してあげて下さい。まだ少しぼーっとしている時は、麻酔がちゃんと覚めるまで、安全な場所で休養させてあげて下さい。」
「地域猫達の殺処分を減らす為に、人道的な手段で猫達のTNR活動を行ってくださる皆さん、ありがとうございます。この活動に関する詳しい情報はhttp://feline.bestfriends.orgをご覧下さい。」
「捕獲ケージには色々なサイズやデザインがありますので、このビデオで紹介した方法とは異なる場合もあります。」