【2015年3月5日追記あり❤︎追悼】ウージーの物語 闇をくぐり抜け光の元で見つけた愛

アメリカでベストセラーとなった「ウージー(英語)」という本の主人公のお話です。どんなにひどい目にあってもこんなに心がピュアなまま。。。心に沢山の傷を持った人や動物もいますが、この物語を知って元気出してくれるとうれしいなー☆以下ビデオのお話の簡単な訳を載せておりますのでご覧下さい。(ビデオはその下にあります。)〜Big Tree for Animals

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僕と当時12歳だった2人の息子のダンとノーアは、まるで顔が「溶けて」いるようなこの犬が大好きになってしまったんだ。その犬の左顔面は鮮明なピンクで、まるでフラミンゴのような色の傷あとがあって、顔の右側には沢山の刺し傷のようなものが沢山あり、包帯でぐるぐる巻きにされていたよ。まるで火事で火傷でもしたかのようだったので、そこにいた獣医さんに「一体この犬に何があったんですか?」って聞いたんだ。そしたらその先生は「この犬はベイト犬だったんですよ。(ベイト=餌つけ=*詳しくはこちらから)」と教えてくれた。「ベイト犬」という言葉はその時初めて聞いたので、それが何を意味するのかさっぱり分からなかったよ。先生に「ベイト犬って何ですか?」と聞いたら先生は「闘犬に戦いを教える(興奮させる)為に、ベイト犬を使うんだよ。」と言うのです。

つまりベイト犬を闘犬が入っている檻に入れるわけです。ウージーの額にあったすべての血管は全部引きちぎられ、頭蓋骨にはソフトボール程の大きさの穴が開いていた。ウージーを診察した獣医の先生によると、ウージーはこの状態で5日〜1週間の間放置されていたそうです。輸血や、水、フードなど何も与えられずに・・・。ただ檻の中で死を待つだのウージーは、その間何を思って自らの命をつなぎ止めていたのか、何度も考えるよ。この子は今まで人間の暖かさや愛情や親切を一度も感じた事がなかった。

僕らがウージーに初めて会った時、まるでウージーは僕らが誰か分かっているようだった。息子のノーアがウージーの前で片膝をつくと、散歩に行く途中だったウージーがハンドラーの手からリードを引き取り、それをノーアの方にぶつける様にしたんだ。もう一人の息子のダンと僕もウージの側にいったんだけど、ウージーはそれから僕らの事をずーっと舐め続けたよ。それ以来僕らはウージーにすっかり魅了されてしまったんだ。

僕らの知り合いに、ロサンジェルスで動物愛護活動に深く関わっている人がいるんだけど、その人によると「普通、闘犬の最後がハッピーエンドなのは稀な話しで、ましては人々を励ます様な結果になる事はゼロに等しい。」っていう事だったよ。こんなに辛い経験をしてきたウージーに会った人達は、ウージーから何かを感じずにはいられないんだよ。

もともとウージーの本を書こうと思ったのは、彼との素晴らしい経験を皆に知ってもらう為だった。ウージーはアドプション(譲渡)されてうちに来た、そして僕の息子達もまた里子としてうちに来たので、ウージーの存在は皆を勇気づけてくれるんだよ。生きているとものすごく辛い経験をする時がある。それは決して逃げられるものじゃない。ウージーは想像を絶する様な真っ暗な暗闇を経験した。でもその先には必ず光を見つける事もできる。愛を見つける事がね。

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ベイト犬:闘犬のいる檻やリングに投げ込まれる犬の事。闘犬を興奮させる為にこのような残虐な行為が行われている。アメリカでは、このベイト用に、犬が盗まれたりする事がある。*もちろん闘犬も被害者であり、ベイト犬をめちゃくちゃにする彼らが悪者なのではなく、闘犬を使って賭けをする人間に100%の問題がある訳です。現在ではアメリカ全ての州において、闘犬を使って賭けをする事は法律で禁止されていますが、隠れてこの非人道的な賭け事をするグループは絶えません。日本でも土佐の闘犬がありますが、一日も早く法律で禁止される事を望みます。

【2015年3月5日追記】

3月2日に掲載されたウージーのFacebookグループによると、ウージーは彼を愛してやまない家族に見守られ、静かに虹の橋を渡ったそうです。12年間この素晴らしい一家に家族の一員として大切にされていたウージー。地球で立派に役を成し遂げたのでしょうね。ありがとう、ウージー!

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