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犬と猫の健康を支える!中国伝統医学(TCM)のタイプを調べて、食事に活かす方法

伝統中国獣医学(TCVM)

目次

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今回は犬と猫の「中国伝統医学(TCM)」のタイプを見極め、毎日のごはんに活かす方法をご紹介します。愛犬や愛猫の個性を知って、健康をサポートするヒントにしてくださいね。〜Big Tree for Animals


TCMって何?ペットにどう役立つ?

中国伝統医学(TCM)は、何千年もの歴史を持つ東洋の健康哲学で、「陰」と「陽」のバランスや「五行(木・火・土・金・水)」という自然の法則を基に、体と心を整える知恵です。人間だけでなく、犬や猫にも応用できます。アメリカのホリスティック系の獣医さんでも、「Traditional Chinese Veterinary Medicine(TCVM)」として、ペットの健康管理にも取り入れられています。

TCMの基本は、体のエネルギーを調和させること。たとえば、「陰」は静かで冷たい性質、「陽」は活発で温かい性質を表します。これがペットの中でバランスを崩すと、体調や行動に変化が現れると考えます。犬や猫の性格や体質を観察して、「暑がりで落ち着きがない子」「寒がりでまったりした子」といった個性に合わせたケアや食事を提案するのが特徴です。

たとえば、夏にバテやすい犬に冷やす食材をあげたり、冬に元気がない猫に温める食材を選んだり。こんな風に、ペットの「今」に寄り添うことで、自然な元気を引き出してあげられるんです。薬やサプリに頼る前に、毎日の食事や暮らしの中でできることがあるのは嬉しいですよね。

飼い主さんにとっても、愛犬や愛猫を深く理解するきっかけになります。「うちの子、いつも耳が熱いのは熱タイプだからかな?」とか「のんびりしてるのは冷タイプかも!」と気づくたびに、ぴったりのケアを見つける喜びが味わえます。ペットとの絆がもっと強くなり、一緒に過ごす時間が豊かになる。そんな素敵な可能性がTCMには詰まっています。


愛犬・愛猫のTCMタイプを見極める簡単チェック

伝統中国獣医学(TCVM)

まずは、愛犬や愛猫の普段の様子をじっくり観察してみましょう。犬も猫も、ちょっとした癖や行動から「熱(陽)」か「冷(陰)」のタイプが分かります。以下のポイントをチェックして、ペットの個性に気づいてみてくださいね。家族で「うちの子、どっちかな?」と話しながら見るのもおすすめです!

温度の好み

ペットがどこでくつろぐかで、体内のバランスが垣間見えます。

  • 涼しい場所が好き: タイルの床や玄関の冷たい場所、夏に風通しの良い窓辺で寝そべるのがお気に入り。そんな子は「熱(陽)」タイプの可能性が。体に熱がこもりやすいので、涼しい場所でリラックスしようとしているのかも。
  • 暖かい場所が好き: 毛布にくるまったり、ヒーターの近くで丸まったり、陽だまりでうたた寝するのが大好き。こんな子は「冷(陰)」タイプかもしれません。体が冷えやすいので、温かさを求めてほっこりしているのでしょう。

行動パターン

普段の動き方やエネルギーでもタイプが分かります。

  • 動き回って元気いっぱい: 家中を走り回ったり、おもちゃで遊び続けたり、落ち着く暇がないくらい活発!そんな子は「陽タイプ」。エネルギーが溢れていて、熱っぽい性質を持っているかもしれません。犬なら散歩で大はしゃぎ、猫なら夜中にジャンプしまくり、なんて感じですね。
  • のんびり寝てばかり: ソファでゴロゴロ、窓辺でぼーっと日向ぼっこ、一日の大半を寝て過ごす。そんな子は「陰タイプ」。穏やかで静かな性格で、体が少し冷えやすい傾向があるのかも。シニアの子やまったり派に多いパターンです。

体のサイン

見た目や触った感じからもヒントが得られます。

  • 熱タイプ:
    • 耳を触ると熱い、またはほんのり温かい。
    • 目が少し赤っぽかったり、充血気味に見える。
    • 犬ならよくハアハアして暑そう、猫なら過剰に毛づくろいして体を冷まそうとしているかも。
    • 皮膚が乾燥気味だったり、口臭が強かったりする場合も。
      これらは体に熱がこもっているサインです。
  • 冷タイプ:
    • 耳や鼻先を触るとひんやり冷たい。
    • 毛がパサついてツヤが少ない、または抜け毛が気になる。
    • 動きがゆっくりで、起き上がるのもちょっと億劫そう。
    • 舌が薄い色だったり、体重が増えやすい子も。
      体が冷えてエネルギーが不足している可能性があります。

例えば、猫の耳が熱くて毛づくろいばかりしていたら、「熱タイプかな?」と気づくきっかけになりますよ。

トイレの様子

排泄のパターンもタイプを見極める手がかりに。

  • 下痢や嘔吐が多い: 便がゆるかったり、犬なら草を食べて吐いたり、猫なら毛玉以外で嘔吐が多かったり。そんな場合は「熱」や「湿気」が溜まっているサインかも。体が熱を持ちすぎて、消化が不安定になっている可能性があります。
  • 便秘気味: 便が硬くてコロコロ、出すのに時間がかかる、トイレで頑張ってる姿を見る。そんな子は「冷」や「停滞」の傾向が。体が冷えて内臓の動きがゆっくりだったり、エネルギーが滞っているのかもしれません。

五行でみる性格と食事のヒント

TCMでは、「五行(木・火・土・金・水)」という自然の要素を使って、犬や猫の性格や体質を分類します。それぞれのタイプに合った食事を取り入れることで、ペットのバランスを整え、元気をサポートできます。愛犬や愛猫がどのタイプか想像しながら読んでみてください。性格の違いからくる可愛い癖も見えてきて、クスッと笑えるかもしれませんよ!

木タイプ

  • 性格: 元気いっぱいで少し頑固。好奇心旺盛で、自分のペースを崩されるのが苦手。犬ならおもちゃを独り占め、猫なら高いところに登って降りてこない、なんて子も。エネルギーが強すぎて、時々興奮しすぎちゃう一面も。
  • 食事のヒント: 体にこもった熱を冷ます「冷却食」がおすすめ。魚(タラやサーモン)、鴨肉、キュウリ少々など。暑がりで落ち着かない時にぴったりです。

たとえば、遊びすぎてハアハアしてる子に魚をあげると、少しクールダウンしてくれるかも。

火タイプ

  • 性格: 社交的でテンション高め。人が大好きで、来客があると大喜び!でも、興奮しすぎて落ち着くのに時間がかかったり、不安そうな表情を見せることも。犬なら尻尾をブンブン、猫ならスリスリが止まらないタイプ。
  • 食事のヒント: 熱を抑えつつ穏やかにする「冷却~中庸食」。白身魚(ヒラメ)、豚肉、少量のリンゴなど。興奮を和らげてリラックスを助けます。

たとえば、来客後に落ち着かない子に白身魚を試すと、気持ちが安定する手助けになるかも。

土タイプ

  • 性格: のんびり屋で食いしん坊。穏やかで優しく、ごはんの時間が何よりの楽しみ!犬ならキッチンをウロウロ、猫なら缶を開ける音で飛んでくる、なんて愛らしい子。消化がゆっくりで、太りやすい一面も。
  • 食事のヒント: 消化を助ける「中庸~温性食」。鶏肉、かぼちゃ、さつまいも、オートミール少々。体を温めてエネルギーを補います。

たとえば、食後にまったりしすぎる子にかぼちゃをプラスすると、消化がスムーズになるかもしれません。

金タイプ

  • 性格: 静かで几帳面。自分のルーティンを大切にし、ちょっと潔癖なところも。犬ならお気に入りの場所でじっと、猫なら毛づくろいに時間をかけるタイプ。呼吸器が弱かったり、毛並みに敏感だったりする場合も。
  • 食事のヒント: 体を温める「温性食」。羊肉、鶏レバー、少量の生姜(猫は控えめに)。冷えやすい体をサポートします。

たとえば、毛並みが気になる子に羊肉をあげると、ツヤが戻ってくる可能性も。

水タイプ

  • 性格: 臆病で慎重。知らない音にビクッとしたり、隠れスポットが大好き。犬ならソファの下に、猫なら棚の奥にこもりがち。静かだけど、慣れると深い愛情を見せてくれる子。体が冷えやすかったり、疲れやすい一面も。
  • 食事のヒント: 元気をチャージする「温性食」。鶏肉、鹿肉、サーモン、煮込んだにんじん少々。内側から温めて安心感をプラスします。

たとえば、怖がりな子に鶏肉スープをあげると、少しリラックスしてくれるかもしれません。

犬は「土」タイプでごはんの催促が上手、猫は「水」タイプで隠れるのが得意…なんて、種族ごとの違いも見えて面白いですよね。たとえば、犬は社交的な「火」や「土」が多い一方、猫は独立した「金」や「水」が目立つことも。愛犬・愛猫の「らしさ」を五行で探してみると、新たな発見があるかもしれませんよ!


犬と猫のためのTCM食事ガイド

TCMでは、食材を「冷やす」「温める」「中庸」に分けて選びます。犬と猫の違いも押さえましょう。

  • 冷却食(熱タイプに):
    • 犬: 鴨肉、白身魚、キュウリ、スイカ。
    • 猫: 白身魚(タラ)、鴨肉、少量の水分多めフード。
    • 夏バテや暑がりさんにぴったり。
  • 温性食(冷タイプに):
    • 犬: 鶏肉、羊肉、鹿肉、生姜少々。
    • 猫: 鶏肉、サーモン、羊肉(少量)。
    • 寒がりやシニアの子に。
  • 中庸食(バランス型に):
    • 犬: 牛肉、七面鳥、卵、サツマイモ。
    • 猫: 七面鳥、牛肉、加熱した卵黄。
    • どんな子にも安心。

犬と猫の違い: 犬は雑食寄りで野菜もOKですが、猫は完全肉食なので肉や魚が中心。また、猫は水分不足になりやすいので、スープやウェットフードでサポートを。


実践してみよう!飼い主さんに優しいステップ

TCMを愛犬や愛猫に取り入れるのは難しそう?いえいえ、簡単なステップで始められます!普段の暮らしの中で少し意識するだけで、ペットの「タイプ」に合ったケアができます。飼い主さんにも優しく、ペットとの絆が深まる楽しいチャレンジにしてみましょう。

1. 1週間観察: ペットの行動や体調をメモしてタイプを予想

まずは、愛犬や愛猫の日常をじっくり見てみてください。1週間、簡単なノートやスマホに記録するだけでOK。

  • 何をチェックする?温度の好み(涼しい場所?暖かい場所?)、行動(活発?のんびり?)、体のサイン(耳の温度、毛の状態)、トイレの様子(ゆるい?硬い?)。
  • コツ「朝は床で寝てた」「散歩でハアハアしてた」みたいに、短いメモで十分。家族で「これは熱タイプかな?」と予想を話し合うのも楽しいですよ。
  • たとえば:毎日窓辺で寝そべる猫を観察したら、「陰タイプっぽいな」と気づくヒントが見つかるかもしれません。

1週間で見えてきたパターンから、「熱タイプ」「冷タイプ」のどちらか、または五行のどの性格に近いかを予想してみましょう。

2. 少しずつ試す: 新しい食材を少量混ぜて、毛並みや元気の変化をチェック

タイプが分かったら、食事で試してみましょう。いきなり全部変える必要なし!いつものごはんに少し足すところからスタートです。

  • どうやって?「熱タイプ」なら魚や鴨を、「冷タイプ」なら鶏肉や羊肉を少量トッピング。犬なら野菜もOK、猫なら肉や魚メインで。
  • 何を見る?毛並みがツヤツヤになったか、元気が増したか、トイレが安定したか。1~2週間様子を見てみて。
  • たとえば「熱タイプ」っぽい犬に鴨肉を少し混ぜたら、暑がるのが減った、なんて変化に気づくことがあるかも。猫なら魚を増やしてゴロゴロが多かったら嬉しいサインです。

小さく試して、ペットが「気持ちいい!」って教えてくれるのを待つ感じ。変化が感じられたら、「これが合うんだ!」と嬉しくなりますよ。

3. 困ったら相談: 伝統中国獣医学(TCVM)獣医師に聞くと、舌や脈で詳しく教えてくれます

「タイプがよく分からない」「食事の効果がイマイチ分からない」と感じたら、伝統中国獣医学(TCVM)の獣医師に相談するのがおすすめです。でも、日本ではTCVMを専門とする獣医師がまだ少ないので、「探すのが難しいかも…」と思うかもしれませんね。確かに、欧米や中国に比べると数は限られていますが、ちゃんと探せば見つかる方法がありますし、努力する価値は十分ありますよ!

  • 何を教えてくれるの?
    TCVM獣医師は、ペットの舌の色(赤い?薄い?)や脈の速さ・強さを診て、体内のバランスを詳しく分析します。たとえば、「熱がこもってるね」「冷えと湿気が混ざってるかも」と具体的に教えてくれるので、タイプ診断がはっきりし、食事やケアの方向性が定まります。舌や脈って、ペットの体が発する小さなサイン。プロの目で見てもらうと、「あ、だからこうだったのか!」と納得できることが多いんです。
  • 日本でどうやって探す?
    日本ではTCVM専門家が少ない分、少し工夫が必要です。でも、次の方法で探してみてください:
    • 専門団体をチェック: 「国際中獣医学院 日本校」(jtcvm.com)や「日本獣医中医師協会」(stcvm.jp)のサイトで、認定獣医師のリストや問い合わせ先を確認。メールで「近くのTCVM獣医師を教えてください」と聞くと、紹介してもらえることがあるかも知れません。
    • ホリスティック系病院: 「ホリスティック獣医師」や「鍼灸・漢方」を掲げる動物病院をネット検索(例: 「TCVM 東京」)。電話で「TCVMの相談できますか?」と確認を。
    • オンライン相談: 地方に住んでいて近くにいない場合、オンライン診療を提供する獣医師も増えています。「国際中獣医学院 日本校」に問い合わせると、遠隔対応可能な先生を教えてもらえる可能性が。
    • 口コミやSNS: Xで「#TCVM #獣医師」と検索すると、飼い主さんの体験談やおすすめ情報が見つかることも。
  • 探すコツと心構え
    すぐに見つからない場合もあるので、「気長に探してみよう」くらいの気持ちでいましょう。たとえば、近所になくても、隣の県やオンラインで相談できる先生とつながれば、愛犬や愛猫のための一歩になります。見つけたら、初回に「タイプ診断と食事アドバイスをお願いしたい」と具体的に伝えると、スムーズに相談が進むかもしれません。

日本でTCVM獣医師を探すのは少しハードルが高いかもしれませんが、愛するペットのためなら、その努力はきっと報われます。見つけた時の安心感と、ペットが元気になる姿を想像して、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね!

試してみて分かる喜び

たとえば、「熱タイプ」の猫に魚を少し増やしたら、ゴロゴロ言う時間が長くなった、なんて嬉しい発見があるかもしれません。逆に、「冷タイプ」の犬に鶏肉をトッピングしたら、朝の動きが軽やかに見えることも。ペットが「ありがとう」と言ってるみたいで、飼い主冥利に尽きますよね。小さく始めて、様子を見ながら調整する。そんな気軽な気持ちで、TCMを暮らしに取り入れてみてください!


犬猫あるある健康Tips

  • : アレルギーや関節痛に悩む子は、熱なら冷却食、冷なら温性食を試して。
  • : 尿路トラブルや腎臓が気になる子は、水分多め+タイプ別の食事を。

ペットと一緒に幸せを育む

当サイトは、動物を愛することで自分や周りに優しさを広げたいと願っています。TCMで愛犬や愛猫のタイプを知り、食事で寄り添うのは、彼らとの絆を深める第一歩になるかも?一緒に、ペットとの暮らしを豊かにしましょう!

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