【2015年5月★追記/変更あり】ペットの不妊/去勢について

現在、保健所やシェルターで殺処分になるペットを減らす為に一番効果がある方法が不妊/去勢手術かもしれません。しかし、この手術をしない理由として「健康な動物にメスを入れるのは自然に反する行為」である、「愛するペットの子供を一度だけ見たい。」という声を聞くことがあります。確かに、そういう思いも間違っていないのかもしれません。完璧な世界では不妊/去勢手術など必要ないのかもしれません。ホリスティック獣医師のカレン・ベッカー先生は、2013年9月に書かれた記事で、「早期の不妊/去勢手術は病気につながる事が分かってきた」と言っています。私もそれを聞いて、「あ〜、そうなのか。。。でもこの話はだからと言って『じゃあ、うちの犬は不妊手術させない!』って簡単にスイッチできる話ではないな。。。困ったな。」と感じた記憶があります。不妊/去勢が必要だと考える理由と、不妊/去勢は健康そ損なうと考える理由は両方、考慮する必要があると思ったからです。

動物の不妊/去勢の問題は、本当に難しく、各家庭で、いろいろな角度からのバランスを考え決めるべき話だと思いますが、現在の社会では私は自分の犬や猫には不妊/去勢手術を行う決断をすると思います。犬たちも「それでいいよ」と言ってくれる気がします。*もちろん将来はこの考えも変わるかもしれません。

毎日、毎日、数え切れない程の動物達が「必要がなくなった」「居場所がなくなった」「産まれすぎた」などの理由から、保健所で殺処分になっているのが現実です。前述の通り、現在の私はレスキュー団体や保健所が、犬や猫の譲渡をする際に不妊/去勢手術を行う事に賛成します。本来の問題は、不妊/去勢する、しないではなく、飼い主さんの想像力の欠如による不注意で、ペットを妊娠させてしまう事、また、希望して自分のペットを妊娠させる事だと思います。しかし、それが今直ぐ解決できないのならば、今、私たちが行える最善の対策が「不妊/去勢手術」だとは考えられないでしょうか?自分のペットの子供を見たいというお気持ちはとてもよくわかりますが、本当に自分のペットを愛しているのならば、その子から産まれて来る命の「全て」が最後まで幸せに暮らせるという100%の保証が出来ない限り、子供を産ませるのは「人間のエゴ」であると言わざるを得ない気がします。

現実を知る事、そしてその対策を知り、実行するのは大切な事なので、米国最大のノーキル・シェルター&サンクチュアリー『ベストフレンズ・アニマルソサエティ』のサイトに書かれている不妊/去勢手術に関する記事を日本語に訳してみました。*最終的な意味は全て英語バージョンを参考にして下さい。〜Big Tree for Animals

ペットの不妊/去勢手術を行うという事は私たちのペットや、私たち家族にとっても、私たちの住むコミュニティー(近所)にとってもとても素晴らしい効果をもたらしてくれます。現在日常的に行われている不妊/去勢手術は、ペットの数が増えてしまうのを防ぐだけではなく、精神的、身体的フラストレーションによる問題行動や病気などを防ぎ、ペットが健康で幸せに暮らす手助けになるのです。

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不妊/去勢とは?

「不妊(spay)」とはメスの卵巣を削除する手術の事をいいます。「去勢(neuter)」とはオスの去勢を意味する事が多いですが、メスの避妊手術という時にも用いる事ができます。

不妊/去勢の利点とは?

1)ペットの健康

不妊/去勢をする事であなたのペットの健康の向上と、特有の癌やその他の病気を防ぐ事ができます。また不妊/去勢をしたペットは他のペットとのケンカする率が減少するため、ケンカによる怪我や、かみ傷から起こる炎症やウィルスへの感染なども防いでくれます。また不妊/去勢をした動物の徘徊率も減少するため、迷子になったり車にひかれたりする可能性も下がります。

2)幸せな家族

不妊/去勢する事によって家の中や家具等に尿でマーキングをする必要性を減少したり、遠吠え、脱走などの問題行動を減らす効果もあります。また、発情期の汚れ(またはオスのペットが発情中のメスに反応したりする事)を心配する必要や、子犬や子猫が産まれた際に生じる時間、お金や苦労、家具の損傷などの心配をしなくてもよくなります。

3)コミュニティーの安全と健康

不妊/去勢は、そのコミュニティー(近所)内での犬の噛み付き事故発生に直接関係してきます。ほとんどの噛み付き事故(60−80%)は去勢されていない犬によるものです。妊娠していたり、子供を産んだばかりのメス犬が人に噛み付く率も高まります。飼い犬が人を噛んだり、喧嘩をした為に起こる法律的な対処や出費の必要性も減少します。不妊/去勢しているペットが近所の人に迷惑がかかるような問題行動をする事は少なくなるという事です。

4)ホームレスペットの減少

不妊/去勢をする事は路上や保健所(シェルター)などで命を落とすペットの数を減らす直接の解決策になります。あなたのペットに不妊/去勢手術を施す事で、すでにホームレスの動物達が新しい家族を見つける為のスペースを確保/提供する事ができ、あなたも『これ以上ホームレスのペットを作らない』という運動の一部になる事ができるのです!

 不妊/去勢手術をすれば私のペットの行動は変わる?

不妊/去勢手術はペットの行動を良い方向に変える事が出来ます。手術をしたペットは多くが攻撃的ではなくなり、もっと落ち着いており、温厚になります。「交尾が出来なくて可哀想ではないか?」というペットオーナーの心配とは反対に、ホルモンの関係で身体的/精神的に悶々とする必要もなくなり、それぞれの生活に満足する事ができるのです。

私のペットが太ってしまうのでは?

人と同じ様に、食べ過ぎたり、運動をしないとペットも体重が増加します。適切な食事と十分なエクササイズをする事によって、ペットをスリムで健康にする事ができます。

不妊/去勢手術をしてもいい一番若い年齢は?

今は若くて生後8週間の子犬や子猫にも不妊/去勢手術をする事ができます。子犬や子猫はデリケートで心配に思うかもしれませんが、健康な子犬や子猫は実際は強く、手術からの回復も早いのです。あなたの獣医師が子犬や子猫の不妊/去勢手術のトレーニングをきちんと受けている場合には素早く簡単に手術をする事ができます。また、不妊/去勢手術の費用はその動物の重さが増えるに従って高くなる事がほとんどのため、子犬や子猫のうちに手術をするのはお財布にも優しいという事になりますね!

手術後回復するまでにどのくらいの時間がかかるの?

そのペットの年齢、サイズや健康状態にもよりますが、術後は数時間から一晩獣医のケンネルにて回復を待ちます。あなたの獣医さんがもっとはっきりとした詳細を教えてくれるかと思いますが、不妊/去勢手術は習慣的に行われていますので、一般的には回復は早いです。

子犬や子猫を一度くらい産んでおく方が健康に良いのでは?

現実はその反対で、一番最初の発情期を迎える前に不妊手術を行ったメスは、それ以外の時期に手術をしたペットよりも健康だという医学的証拠があります。猫は早くて生後5ヶ月で初めての発情期を迎え、妊娠する事ができますので、早めの手術は大切な決断です。

不妊/去勢手術にかかるコストは?

手術を受けるサービスにもよりますが、基本的に一生に一度のみの手術ですので、妊娠して子犬や子猫が産まれた時にかかるコストに比べればバーゲンのようなものですね。お住まいのコミュニティーによっては、手術を受けさせるのが金銭的に無理な家族に対して低価格で手術をしてくれる施設もあります。かかりつけの獣医さんや地元のシェルター、愛護団体へ問い合わせて、そういったサービスがあるかどうかを聞いてみて下さい。その他にも不妊/去勢サービスの紹介をしているネットワークSPAY/USA(*米国在住の方のみ)問い合わせてみるのも良いでしょう。☎1-800-248-SPAYかウェブサイトwww.spayusa.orgまで。

でも、自分の子供達に子犬や子猫を育てるという経験をしてほしい場合は?

そういう場合には地元の愛護団体やレスキュー団体に連絡し、フォスター・ファミリー(動物の一時預かり)のボランティアになってはいかがでしょう?妊娠している動物や子供を産んだばかりの動物の一時預かりを選択する事ができます。動物は実際に出産している所を見られるのを嫌がる場合もありますが、子供を産んだ後に「フォスター・ファミリー」として子犬や子猫の成長を見守るという計り知れない経験をする事ができます。

さあ、すぐにあなたの獣医さんに連絡してあなたの大切なペットに不妊/去勢手術を受けさせてあげて下さい。あなたもあなたのペットも幸せになれますよ!

ソース:Spay or Neuter Your Pet by Best Friends Animal Society

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