シニア犬は、一般的に大型犬は6〜7歳、中型犬は7〜8歳、小型犬は9〜10歳からシニア犬とみなされます。ただし、犬の寿命は様々であり、個体差が大きいため、年齢だけで判断するのではなく、犬の体調や生活環境、食事なども考慮する必要があります。また、獣医師によっても異なる場合があるため、犬種ごとに適した健康管理が必要です。現在保護施設にいる犬たちにも、当然ながらたくさんのシニア犬がいます。年齢が高くなると保護施設内での待機期間が長くなり、里親探しも難しくなるため、シニア犬を迎え入れる家族を常に募集していますし、シニア犬専門レスキュー団体も存在します。一見、譲渡を敬遠されがちなシニア犬と一緒に生活することにも、多くのメリットがあります。
シニア犬を保護施設から譲渡することは、彼らにとって新しい素晴らしい人生をスタートさせることになります。彼らは多くの場合、困難を克服してきたため、あなたの愛情とケアによって残された人生を幸せに暮らす事ができます。
シニア犬と暮らすメリット
シニア犬との暮らしは、多くの場合、楽しい思い出をたくさん作ることができます。彼らは、元気な子犬や成犬とは違い、落ち着いており、親しみやすい性格を持っています。彼らは、静かで落ち着いた性格で、家族との愛情深い関係を築くことができます。また、運動量も少なく、散歩もそこまで長時間必要ありません。トイレトレーニングや基本的なマナーが身についている場合もあり、とても暮らしやすく、小型犬の場合などは、年配の方にも適しています。また、シニア犬と一緒に暮らすことで、成熟した性格を持つ愛らしい犬たちとのんびりした時間を過ごすことができます。彼らは、飼い主に忠実で、穏やかで愛情深く、心の癒しや支えにもなってくれますし、あなたも愛犬にマッサージをしてあげたり、散歩や遊びを通じて、時間は短くても意味のある深い関係を築くことができるでしょう。
サンフランシスコにあるシニア犬専門レスキュー団体、Muttville(マットヴィル)のインスタグラムより
ただし、シニア犬を飼うことには注意と覚悟も必要です。年齢が高いため、病気や健康問題が起こることが多いため、規則正しい食生活や医療管理が必要です。また、トイレのトレーニングが必要な場合もあります。しかし、そういった問題に一緒に取り組むことで、彼らとの暮らしはより充実し、さらに深い絆を築くことができます。
シニア犬を迎えることは、彼らにとっても、飼い主にとっても、素晴らしい体験になることでしょう。一度、保護施設に行って、彼ら触れ合ってみることをおすすめします。レスキュー団体では各犬の性格を把握しているところもありますし、自分のライフスタイルにあったシニア犬を探してみてください。良いご縁がありますように!