犬のごはん★肝臓病を持ったシニアなチワワと暮らす場合

目次

この記事をシェア!

肝臓の病気を持った犬との出会い

NY州のシェルターからチワワ(オス、11歳 写真左)がうちに来て最初は普通にドライなドッグフードをあげていました──ペットショップの人に、「このフードはものすごくいいから」と勧められたからです。

半年経った頃に最初のてんかん発作。そこから1年半に及ぶテストの後、肝臓の病気(Microvascular Dysplasia)という診断を受けました。肝臓の門脈体循環シャントの病気です。この子の場合、問題になっている血管が小さい為、手術をするのではなく、食事管理で対応することになりました。

dinner-time
ご飯、はよちょうだい!

 リサーチの始まり

当時の獣医さんには、某フード会社の肝臓用の療法食を薦められました。でもどうしても納得ができず、自分でその病気についてのリサーチをしました。ありがたい事に、インターネットには役に立つ情報がたくさん入ってきました。

牛の骨スープ
牛の骨スープ

もちろんネットには真実ではない情報や偏った情報もたくさんあります。しかし、しばらくの間その莫大な知識を見ていると、いろいろな所で食い違った意見や情報が入ってきます。最初はますます頭がこんがらがったりするのですが、そのうち必要な情報が浮かびあがってきます。そして「どうすればいいか」「自分は飼い主としてどうしたいのか」という気持ちが固まってきます。

そうこうしているうちに、周りの人のサポートや経験談も耳に入れ「手作り食でいってみよう」と決意しました。

不安や恐怖も──

もちろん獣医さんに言われた処方食ではなく手作り食にして、このまま犬の健康がもっと悪くなってしまったらどうしようという恐怖もありましたが、今では自分がちゃんとリサーチした上で、思うようにしてよかったと思っています。

犬の手作り食
ご飯の出来具合は如何でしょう?

それから、犬の手作り食に関して色々とリサーチしてゆく中で、肝臓をサポートしてくれる食べ物は何なのか、逆に良くない食べ物は何なのかを把握し、「薬に頼らないで体質改善」で知られる須崎動物病院須崎先生の手作り食の本などを参考に、犬たちの手作り食生活をスタートしました。

ターメリック(ウコン)
ターメリック(ウコン)は肝臓のデトックスをしてくれます♫

手作り食を始めて数年後には、3、4種類も服用していた肝臓&てんかんのお薬を徐々に減らし、最終的にはサプリのみになりました。*お薬を減らす時には検査をして、獣医さんの許可を得ています。

スイカと犬
スイカも美味しいよ〜

もちろん今でも肝臓の病気が治ったという訳ではなく、半年に一度血液検査をし、現在は主に食事と漢方薬、そしてサプリでサポートしています。

失敗から再確認

半年か一年ほど前──犬の調子もよかったので、食事を生肉食に変えた時期がありました。生肉食とは、生のお肉がメインなお食事。色々と調べたら、「犬という種類の動物には一番合う食事方法」だと言われていました。

食事中
むしゃむしゃ

その生肉食を与え始めて数ヶ月後、てんかん発作や様子が少しおかしい事に気がつきました。血液検査をした結果、肝臓の数値がかなり上がっていました──うちの犬にはプロテイン(タンパク質)の量が多い生肉食は合わないことが分かりました。私もすっかり油断していました(汗)。

それ以来、肝臓に負担にならないよう、タンパク質の種類や量を調節できる手作り食に戻し、獣医さんに処方してもらったKan Herb Companyの漢方薬(Subdue Liver Fire & Relaxed Wanderer)を与えました。

初めてから数ヶ月経過し、つい最近した血液検査によると、彼の肝臓の数値はまだ普通よりはやや高いですが、前回の検査結果の数値より半分以上も下がっていることが分かりました♫

ちなみにこの獣医さんは、お灸や鍼、また漢方など、ホリステックな治療と西洋的な獣医学を両方バランス良く使う先生で、自宅訪問型。とても気に入っています。

液体の漢方薬
処方していただいた獣医さんによると、液体タイプの漢方薬の方が効能があるそうです。

まとめ 〜学んだこと〜

私の今までの経験で学んだことは、犬の個体(健康状態や年齢)に合わせて、合うごはんと合わないごはんがあるという事。生肉食で生き生きとしている犬もたくさんいますし、手作り食で元気いっぱいの子ももちろんいます。こういった食事にはアレルギーが治ったり、涙焼けが消えたり、余分な体重が落ちたり、体臭がなくなったりなど、いろいろなメリットがあるように感じます。体の中からキレイにすれば、健康は保てるし、病気で獣医さんにかかる事も減ると私は思います。

犬たちの食事
ある日の犬たちの食事

今回再確認できたのは、食べ物は本当に大切だという事です。「食は薬なり」と言いますし、皆さんもペットの食べ物についてもう一度考えてみては如何でしょう?世界でも最も長生きすると言われる日本人、ここでも日本人の食事が関わっているんですよね。

残念なことに、現在のドッグフード業界はお金儲けが一番で、そのためか、ドッグフード離れをする人たちが多いように感じます。どの商品も宣伝をそのまま鵜呑みにしていられる時代ではありません。私たち消費者も相手任せにしないで、自分で想像力を働かせ、考え、調べて見ることが大切です。

新鮮な野菜
新鮮な食材を使う

市販のドッグフードがどのように作られているのか、インターネットで探せばたくさん出てきますので、ぜひ一度調べてみてください。そして想像してみてください──人間だって、添加物や副産物がたくさん入った缶の食べ物や、乾燥したフードを毎日食べたらどうなるんでしょう?それって健康でしょうか?

野菜とフルーツ中心のベースミックスフード「オネストキッチン、プレファレンス」

オネストキッチンの “プレファランス” は、野菜とフルーツのミックスに、必要なプロテイン(肉や魚)の量を混ぜ合わせることを前提として開発されています。日持ちもしますので、便利です。

スポンサードリンク

肝臓をサポートする手作り食の本

We have the power to choose what’s healthy for us!

「私たちの健康」私たちには選択するパワーがあります!

おすすめ記事

記事カテゴリー
アーカイブ