
ペッパーと出会ったのは、地元の保護団体のウェブサイトでした。小さな茶色の体に、ちょっと大きめの耳。写真越しに見つめ返してくる目に、なぜか一目で惹かれました。気づけば、申し込みのメールを送っていました。
見学の日、ペッパーはとても緊張していて、私たちの手からおやつを食べることもできませんでした。それでも、帰る頃にほんの少し尻尾をふってくれて──その小さなサインが、私たちにとっては十分な「はい」でした。
迎えてからしばらくは、お互いに距離を探るような日々。ソファの隅っこでじっとしていたペッパーが、ある日、そっと膝に顔を乗せてきた瞬間を、今でもよく覚えています。少しずつ外の世界にも慣れ、今では散歩のルートを自分で選ぶようになり、朝の光の中をしっぽをふりながら歩くのが日課になりました。
“里親になる”というのは、特別なことのように聞こえるかもしれません。でも実際は、「この子と暮らしてみたい」という気持ちから始まった、自然な選択でした。こちらが与えるつもりでいたのに、毎日、ペッパーから安心や笑顔をもらっている気がします。
今ではすっかり家族の一員となり、私たちの生活のリズムにも、心にも、静かにしっかりと馴染んでくれました。これからも、ゆっくりと時間をかけて、一緒に歳を重ねていけたらと思っています。
