購入できる中で最高のペットフード、ベスト3!

沢山の素晴らしいアドバイスを無料配信している米国の獣医師カレン・ベッカー先生の記事をまたまた訳してみました。ベッカー先生は、ホリスティックと現代獣医学の両方からバランスのとれた情報を配信、病気になった後ではなく、なる前の予防に力と情熱を注がれる獣医さんです。ベッカー先生はペットの為に一番良いのは家で生肉フードを手作りする事だと日々おっしゃりますが、今回は、それが不可能な方々の為に市販で購入できるペットフードで安全で健康的な選択をする為のヒントを説明してくださっています。知識はパワー!色々な情報を学び、各家庭で参考になさってください☆ 〜Big Tree for Animals

上のビデオ(*訳者注:ビデオの内容は英語です)はウィスコンシン州のマディソンにある「Bad Dog Frida」というペットショップにて、ベッカー先生が市販で売られている質の良いペットフードについてのガイドツアーをしている様子です。

この動画の翻訳は以下をご覧ください。

カレン・ベッカー獣医師:

以前に私が「最良から破滅的な13のペットフード」を書いて以来、私が考える「クオリティーの高いペットフード」とはどんなものなのか、その詳細を教えて欲しいというリクエストを皆さんより頂きました。

「私のペットの為に買う事ができるベストなフードって?」と聞かれた時、私は「このフードが一番ベストだという物はないのです。」と答えます。様々な種類のフードを犬や猫に与え、そしてそれらが生物学的にも適切であればある程、ペットの一生の中で必要な栄養を上手に摂取していく事ができるという事です。

現在市販されている色々なタイプの「質の高いペットフード」を紹介する為に、ウィスコンシン州のマディソンにある高級ペットブティック(ペットショップ)「Bad Dog Frida」を訪れました。このお店のオーナーさんが皆さんに質の良いペットフードを選ぶ方法を学んでもらう為に、親切にもお店を使わせてくれました。

1番目のオプション:生肉フードのある冷凍庫セクションをチェック!

市販で販売されているフードで皆さんの犬や猫に一番良い物は、小さめのペットショップやブティクの冷凍庫セクションにあります。なぜ小さなお店なのかというと、生肉フードを販売するにはそれなりの知識を要するからです。

ペットコやペットスマート(*訳者注:全米の大手チェーンペットショップです)のような大手のペットショップにも冷凍庫や冷蔵庫に入ったフードがあるかもしれませんが、お店のスタッフは生肉フードを与える際の詳しいノウハウを知らない事が多いのです。小さなお店など専門店の場合、生肉フードを販売している確立も高まる事に加え、皆さんが皆さんの愛犬・愛猫の為に一番よいフードの選択をする際に必要な経験をもって手助けをしてくれる事が多いのです。

現在市販で販売されている生肉フードには、色々なブランド、味そしてたんぱく質の物があります。どのようなタイプの生肉フードを選ぶのかは皆さんの犬や猫が何を食べるかによります。例えば、もし皆さんがあなたの猫をドライフードから生肉食に移行しようとしている場合、まず最初にドライから缶フードに移ります。そして次にチキンベースの生肉フードに切り替えて行きます。それは今までその猫が食べていたチキンベースのドライフードに近いという理由からです。

生肉フードのパッケージの裏に表示されている中で一番最初に確認したいのは、そのフードがAAFCO(アメリカ飼料検査官協会)に準拠しているという点です。(*訳者注:日本の場合、ペットフード公正取引協議会による表示基準はあるとの事ですが、それ以外に法的な基準表記義務はないという事です。詳しくは私がグーグル検索で見つけた「AAFCOと日本のペットフード」に書かれてある内容をご覧になるか、ご自身でグーグルなどで検索してみて下さい。)この意味はアメリカ飼料検査官協会によって、(猫や犬の)全てのライフステージにおいて、栄養的にバランスのとれたフードであると認可されたという事です。

また、私がお勧めするのは、生肉フードはアメリカ産であるという事です。その次に確認するのは、保証された分析の表示です。特に脂肪分の内容をチェックして下さい。生肉フードは脂肪分がとても低かったり、反対にとても高かったりします。もしもあなたが健康ではあるけれど、痩せているボクサーやポインターを飼っているのならば、脂肪分が高めの生肉食があっています。もしもあなたのペットが太っている場合や膵(臓)炎(pancreatitis)などのメディカルコンディションがある場合には、脂肪分の低めの生肉食を選ぶ方が良いでしょう。

2番目に良いオプション:クオリティが最高の缶のフード

もし皆さんが生物学的に一番よい生肉フードを与える事ができない、または与えたくないと思う場合、次に良いのが缶に入ったフードです。

生肉のフードには大体70%の水分が含まれています。そして肉も自然な状態(訳者注:加工されていない)です。缶に入ったフードも70-80%の水分を含んでいます。肉自体は加工されて(加熱されて)いますが、ドライフードに比べるとまだ健康的な選択です。

缶フードに表示されているラベルを見た際に確認したい事は、たんぱく質源が材料の一番最初に表示されている事です。そしてもし穀物が入っているフードの場合は全粒穀物である事が大切です。私は特に健康である犬や猫に炭水化物を与える事を支持していません。もしも皆さんの猫が腎臓に問題を抱えている場合や肝不全の犬を飼っている場合、たんぱく質の埋め合わせとして少しの穀物を与える必要があるかもしれません。

腎臓や肝臓不全のペット達は缶フードのたんぱく質を効果的に処理する事ができません。今回のこの記事は健康なペットの場合についてお話したいと思います。彼らは充分な量のたんぱく質と、(もし必要な場合は)少量の炭水化物が必要です。ですから、缶フードのラベルにはお肉が一番最初か2番目に表記されていて、その次に健康なソースからきた野菜や果物が書かれていて欲しいのです。材料表記の順番はとても大切だという事を覚えておいて下さいね。(ビデオの中で)私が今手に持っている缶フードの材料ラベルは以下の通りです:

  • 骨無し、皮なし、チキンの白身肉
  • 消化に必要な水分(これは缶フードの場合いつも材料表記の最初の方に出てきます)
  • サーモン(鮭)
  • カボチャ
  • トマト
  • グリーンピー
  • スイートポテト
  • ヒマワリ(種子)油

野菜丸ごとをお肉とミックスした製法が生物学的に最適な物を作ります。これは分割されたたんぱく質、未確認(*訳者注:何のお肉か、お肉のどの部分か)のたんぱく質、全粒ではない穀物、または野菜や果物の一部分などが入ったフードよりももっと、もっと良い選択となります。

缶フードの材料ラベル上で見たいのは、ホールフーズ(加工されていない食べ物)です。ここでお見せした(*訳者注:ビデオ内)缶フードには「穀物は入っていない素晴らしさ。人間消費用の材料を使って作られました。」と書かれています。これはこのフードには穀物は入っておらず(*訳者注:生物学的に犬や猫には必要ないから)、この缶フード自体は人間消費用として認可されていませんが、使われている材料は人間消費用だという意味です。缶フードに表示されていて欲しいのはそこです。

その他の良いオプション:乾燥された生食フード

もし生肉フードまたは缶フードを与える事ができない、または与えたくない場合の選択として乾燥された生食フードがあります。

乾燥とは水分を抜いたという意味ですが、ここに水分を加えるという事です。水分を加える事によって70%の水分を含む(もっと水分を増やしたければ増やしてもかまいません。)生物学的に最適なフードになる訳です。乾燥生食とは、フードの栄養素が壊されない程低い温度で加工してあるという意味です。乾燥フードは本当の意味で「生」であるという事ではありません。

「生」の食べ物を室温で置いておくと腐ってしまいますが、乾燥生食フードはそうなりません。乾燥生食フードはドライフードから生肉フードに移行する際の間に使ったり、生肉のフードや缶フードを与えたくない場合に良いでしょう。

また私がこの手のフードが好きな理由は消化しやすいという事と、ターキー、ビーフ、チキンや魚など、さまざまなたんぱく質の中から選べる事です。この乾燥フード(パウダー式)の中に水を加えるとおかゆのような固さになります。これは胃が弱い動物や胃腸の手術後の動物などにとても良い選択です。また穀物フリー(穀物の含まれない)食事を与えたいけれど、生肉フードを与えるのを躊躇する飼い主さんにもおすすめします。

また、胃腸や膵(臓)炎などの問題を持つペットが食べていた刺激のすくない食事から移行する際にもおすすめしています。私が発行しているニュースレターの読者の方はよくご存知かと思いますが、私はペットにさまざまな種類のフードを与える事をとても推奨しています。ペットに生肉フード、缶フード、乾燥生食フードなどを日によって変えて与える事はとても素晴らしいアイデアだと思います。

皆さんが選ぶフードがAAFCOによって認可された犬や猫の全てのライフステージにおいて栄養的に完全なフードである事は必ず確認して下さいね。犬や猫に与えるフードの袋、箱または缶の材料ラベルをしっかりと確認する事を忘れないで下さい。今私の手にある乾燥生食フード(ビデオ内で)の材料は以下の通りです(*訳者注:表示されている順番通り):

  • 乾燥されたターキー(七面鳥)
  • オーガニックのフレックスシードオイル(亜麻仁油)
  • ポテト
  • セロリ
  • ほうれん草
  • 人参
  • オーガニックココナッツ
  • リンゴ
  • オーガニックケルプ
  • バナナ

ここに表示されているのは全てとても良い自然な生の食べ物です。加工されたタイプのフードの材料としては最高の内容です。このフードブランドはAAFCOによって認可されていますので、全てのライフステージにおいて栄養のバランスがとれている安全なフードだという事です。またこのフードはアメリカ産です。

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リストの最後:ドライフード

今迄にお話した内容のおさらいをしましょう。生肉食フードが皆さんのペットにとって生物学的にも一番適切なオプションです。次にクオリティの高い缶フードまたは乾燥式の生食フード。この両方は水分が沢山含まれていて穀物フリーの物を選んで下さいね。一番最後のリストはドライフードという事になります。今日お邪魔しているペットブティック「Bad Dog Frida」さんやその他、ペットの栄養に対して情熱をもって営業しているペットフードの専門店では、ドライフードも含めて、生物学的にあったフードが販売されています。

多くの飼い主さん達は「ドライフードは犬や猫の歯をきれいにする」という間違った説を信じています。ドライでカリカリするドッグフードの粒はグラノーラやクラッカーがあなたの歯をきれいにしないと同じように、ペットの歯をきれいにする事もないのです。 〜カレン・ベッカー、獣医師

しかしドライフードは、その水分不足から、私のリストの中で一番下にランクされます。平均でドライフードには12%の水分しか含まれていません。70-80%の水分を含む生肉食、缶そして水分を追加した乾燥式生食フードに比べるとかなり劣る訳です。長い間ドライフードを与えられてきた多くの犬や猫達は、内臓、特に腎臓に著しいストレスを感じでいます。

多くの飼い主さん達は「ドライフードは犬や猫の歯を綺麗にする」という間違った説を信じています。ドライでカリカリするドッグフードの粒はグラノーラやクラッカーがあなたの歯を綺麗にしないと同じように、ペットの歯を綺麗にする事もないのです。生の骨を噛んでいたり、歯磨きをしたりするなど、歯を綺麗にするには「削る」ような行動が必要になります。

ドライフードにはせん断や研削のようなアクションを必要としませんし、ほとんどのドライフードは炭水化物がベースになっています。ペットにとって穀物は栄養的に必要がありません。そしてこれらの穀物は歯のプラークと歯石の原因ともなります。ペットブティック「Bad Dog Frida」さんでは、炭水化物があまり含まれていないものや穀物フリーなど、沢山の種類のフードが売られています。

覚えていて欲しいのは、ドライフードには何かしらのでんぷん質が含まれています。ドライフードの粒を繋ぐ為にグルーテン、タピオカ粉、ポテト粉または豆粉などのでんぷん質が入っているのです。ですから、もしもドライフードが完全穀物フリーだとしても、粒をまとめる為に使われる炭水化物は含まれているという事は覚えておいて下さい。ここで私が持っている(ビデオ内で)ドライフードの材料は以下の通りです:

  • サーモン粉(肉の粉とは水分が抜かれた物です。サーモン粉とはサーモンを乾燥し水分を飛ばし、粉砕されているという意味です。)
  • ニシン粉
  • ジャガイモ(ラセットポテト)
  • 骨を取ったコクチマス
  • スイートポテト
  • エンドウ豆
  • サーモン油

最初の6つの材料は魚とポテト、ホールフーズ(加工されていない)です。全ての魚はそのままの姿、そしてスイートポテトとエンドウ豆もそのままの姿で使われています。これらはドライフードの中で最良の状況です。

この続きは来週にお届けします。スーパーや他のペットショップで購入して来たフードを質の良いフードと比べてみました。その様子をお届けしたいと思います。

オリジナル(英語)Original Post: The 3 BEST Pet Foods You Can Buy
Posted on healthypets.mercola.com by Dr. Becker on May 10, 2011
イラストレーション(Illustration):http://www.wanpug.com
*この記事は米国の獣医師Dr.カレン・ベッカーの書かれた英文記事をBig Tree for Animalsが日本語に翻訳したものです。当サイト、Big Tree for Animalsは、Dr.カレン・ベッカー及びmercola.comとの提携関係は一切ありません。また、私(Big Tree for Animals管理人)は獣医師または栄養士ではありませんし、その知識があるわけでもありません。訳には最新の注意を込めておりますが、100%ではないかもしれません。ですから、この翻訳の最終的な意味はオリジナルである英語バージョンを参照して下さい。尚この翻訳記事の転載は著作権が絡んできますので、お断りさせて頂いてます。この記事への直接リンク掲載は構いません。 This article “The 3 BEST Pet Foods You Can Buy” was published by Dr. Karen Becker on May 10, 2011. Big Tree for Animals translated this article in Japanese in order to share her knowledge with Japanese pet owners. Big Tree for Animals do not own any copyright for this article nor claim that we have one. All rights of this original article goes back to to http://healthypets.mercola.com and/or http://www.mercola.com/.

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