2012年10月19日。お母さんを密漁者に殺され、自らも捕まり、密漁者の家の前につながれていた子猿(クモザル)のリジー。脱水症状と怪我で、危ないところだった彼女ですが、ギリギリのところでレスキューされ、団体さんの献身的な看護が始まります。
レントゲンを撮った結果、なんと散弾銃の弾が5つも当たっており、しかも腕の骨が折れているという重症。最初のビデオは、レスキュー当時、とにかく脱水症状から抜け出すためフルーツや水分を取っている様子を映しています。リジーがレスキュアーの人の胸に抱かれている時の顔を見ていると、怪我だけではなく、殺されたお母さんのことも悲しいんだろうなと感じます。以前に手話で話すゴリラが、密漁者に殺された母ゴリラのことを「悲しい」という風に話していたことを思い出しました。
彼女の気持ちを思うと、あまりにも切なく涙がでました。自分には、密漁者を責めるだけで終わらず、自分の行動が、周りの人や自然、地球へどのような影響があるのかを考え、実行しなければいけないなぁと実感しました(私たちにできること)。みなさんもそれぞれ考えていただければ嬉しくおもいます。私たちはこれからも進化、前進するのみ〜 ゞエイ(`・ω・´)ノオゥ!!
次のビデオは「リジーのその後」の映像です。
密漁者の家の前につながれて、鳴いていたリジー。レスキューされ Belize Wildlife Referral Clinicへと運ばれました。非合法ペットとして売られようとしていた子猿のリジーの体の中には5発もの散弾銃の弾が入っていました。最初の手術で弾を4つ取り除くことができましたが、その後も腕の骨折などを治すため何度か手術を施されたそうです。
リジーの話はどんどん広がり、たくさんの人々の心を打ちます。そして世界中からサポートの輪が広がり、米国の小動物専門の整形外科医がリジーの手術を無償で行い、彼女のデリケートで小さな腕を直してくれたそうです。その後、ワイルドライフセンターのスタッフの手厚いケアを受けます。彼女の回復はゆっくりでしたが、リジーは少しづつ自信を回復してゆき、だんだんと体も強くなってきました。
団体のみんなの応援もあり、リジーは本来の姿を取り戻してゆきます。腕も少しづつ使えるようになってきました。ビデオでは初めて木の枝をスィングし、木の上に登ってゆく姿が映されています。そして日毎にその高さや領域が広がって、自然の中での自由さを再び味わい始めることができました。
こうして、リジーは美しく、健康で、自信に溢れたクモザルへと成長していったのです。そして、チッパという同じく若いクモザルとスペースをシェアするまでにもなったのです。団体はリジーのためにサポートしてくれたたくさんの人たちに感謝をしているそうです。次の団体の目標は、この美しいクモザル、リジーを自然に帰すこと。その目標に向かってリハビリをしているということです。