ペットと暮らす方々にとって、ペットの健康サプリメントはとても混乱するトピックかもしれません。犬の飼い主のほとんどは「フィッシュ・オイルを犬に与えると良い」と聞いた事があると思います。実はフィッシュ・オイル以外にも、犬の健康にとても効果がある様々なオイルがあるんですよ。
ココナッツオイルの健康に対する効果
ココナッツオイルの90%以上が飽和脂肪(サチュレイテッド・ファット)から成り立っています。その中に、モノ不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸などの不飽和脂肪酸が少量含まれています。ココナッツオイルに入っている飽和脂肪(サチュレイテッド・ファット)のほとんどは中鎖脂肪酸トリグリセリド(以下MCT)です。MCTの主な(40%以上)成分はラウリン酸、そしてカプリン酸、カプリル酸、ミリスチン酸とパルミチン酸と続きます。またココナッツオイルは2%ほどのリノール酸(ポリ[多価]不飽和脂肪酸)と6%のオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)なども含まれています。
スポンサードリンクココナッツオイルの効果のほとんどはMCTからきています。例えばココナッツオイルのなかに入っているラウリン酸には抗菌効果、抗ウィルス効果、抗(真)菌特性の成分が含まれています。カプリン酸やカプリル酸には、両方共に抗菌効果があるという事が知られています。
そして、MCTは、効果的に代謝され、身体の栄養になるエネルギーや、運動能力を促進したり、体重減量の役に立ってくれます。犬にとってMCTは甲状腺(サイロイド)のバランスを整えたり、肥満の犬の体重減量の手助けをしてくれたり、元気のない犬を元気にしてくれたりします。
認定された栄養士&自然療法の医師であるブルース・ファイフ先生によると、ココナッツオイルは新陳代謝を優しく高め、エネルギーや生命力を高め、病気から守ってくれたり、病気からの回復力を早めてくれたりするという事です。ボーナスとして、ココナッツオイルは犬の皮膚やコート(毛)や消化を改善したり、アレルギー反応を減らしてくれると言っています。
ペットにココナッツオイルを定期的に与えたサイの健康への効果:
皮膚:
- アトピーやノミアレルギー、皮膚炎など皮膚のかゆみを解消してくれる
- アレルギー反応を抑え、皮膚の健康を改善してくれる
- 犬の毛を美しく輝かせ、臭いを抑えてくれる
- カンジダ菌を含むイーストやその他の菌の感染を予防してくれる
- 傷口の消毒と治癒をしてくれる
- 皮膚に直接塗ることで、切り傷や怪我、ホットスポットと呼ばれる皮膚の痒み、ドライスキンや毛、虫刺されなどの治癒をしてくれる
消化器官:
- 消化機能を良くし、栄養の吸収を助けてくれる
- 炎症性腸症候群や大腸炎など、消化系の病気の治癒の手伝いをしてくれる
- 犬の口臭を減らしてくれる
- 毛玉を除外したり、咳を鎮めてくれる
免疫システム、代謝機能、骨の健康:
- 感染症や病気を予防するための非常に力の強い抗菌、抗ウィルス、抗真菌性成分が含まれている
- インスリンのバランスを整え、正常な甲状腺機能を促進してくれる
- 糖尿病の防止、または制御してくれる
- 体重を減らし、元気を出してくれる
- 関節炎や靭帯の問題を助けてくれる
統合医療と自然療法の獣医師、カレン・ベッカー先生は「中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)は老犬などの脳のエネルギー代謝を高めてくれるため、アミロイドタンパク質が蓄積された結果脳障害を起こす確率を低めてくれます。ココナッツオイルにはMCTがふんだんに含まれているのです。体重の4.5kg(10 lbs)に対し、ティースプーン1/4杯を1日2回与える事で、必要なMCTを得る事ができます。」とアドバイスしています。
皆さんの犬にもココナッツオイルをあげてみてはいかがでしょう?ココナッツオイルは、フィッシュ・オイルに比べても、環境的にも優しいですし、毒性も少ない上、たくさんの効果がありますよ。
- Source(オリジナル):The Health Benefits Of Coconut Oil For Dogs by Dogs Naturally Magazine
- Photo: Flickr